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鍼灸治療というものの効果

鍼灸治療とは、鍼やお灸を用いて刺激を与え、いろいろな疾病への治療や健康の増進を目的にした民間治療です。では、どのような効果が期待出来るのでしょうか。まずは、腰痛、膝痛、頭痛、坐骨神経痛などの、痛みを伴う症状に効果が期待出来ます。日々の家事やパソコン、スマートフォンを使うことから来る、眼精疲労、肩こりや足の疲れにも効果が期待出来ます。後、ツボに鍼やお灸を使うことによる治療では、下痢、痔、便秘、食欲不振、胃炎、気管支炎、そして膀胱炎などにも効果があるようです。精神的なものである、イライラやめまい、動悸、不眠症などにも効くそうですから、オールマイティな治療法と言えますよね。ではなぜ鍼やお灸が効くのでしょうか。身体の表面に鍼のように機械的な刺激を、熱によるお灸の刺激を与えることで、病気を治療します。鍼やお灸で身体の一部を刺激すると、中枢神経の中に内因性オピオイドと呼ばれる、モルヒネのような役割をするホルモンが放出され、痛みを脳に伝達する神経経路をブロックします。これにより痛みを和らげる効果があるのです。筋肉の緊張を緩めることで施術箇所の毛細血管を拡張して、新陳代謝を高め、筋肉の疲労が回復します。内臓への効果や自律神経のバランスを整える働きもあるようです。鍼灸治療とは、それぞれ個人が持っている自然治癒力を引き出して、免疫力を高めて病状を改善する治療法の最たるものであると言えるでしょう。

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